ライブレポート
1987年8月22日 BEAT CHILD その2 当時の様子を再現してみました。 |
1987年8月22日、熊本、阿蘇アスペクターでロックイベント「BEAT CHILD」が行われた。複数のバンドが出るイベントだったが、夕方から始まり、翌日の朝まで続いた。
これは、その1の続きです。 |
いよいよHOUND DOGの出番だ。 10:43「炎のランナー」が流れた。周りの「ウォー」と湧きあがる声をきき、全身ゾクゾクした。 オープニングが「BAD BOY BLUES 」だ。傘をさしていたほとんどのKIDSが、傘を捨て、こぶしを振り上げた。 次は「OVER HEAT」だ。大友さんがステージあちこち、走って歌う。気が付くと、雨が止んでしまっていた。 「オレたちの力で、雨があがっちまったぜ!」と大友さんが叫ぶ。 「ROCKS」「ROLLING」とつづいたあと、「今夜ハートで」。このときの大合唱は、最高に気持ちがよかった。 「Jのバラード」「ラストシーン」のあと、「ラストシーン」の余韻に浸る暇もなく、「体が冷えてしまう前に、R&Rダイナマイト行くぜー」と叫び、「R&Rラリアート」に突入。このとき、また雨が降り出した。 「Sake To Me」のころになると、かなり雨が強くなった。「ここでもりあがらないと、体冷えちゃうぜ」と言いながら、大友さんはジャケットを脱ぎ捨て、黒いランニングで歌った。 「やったぜBEAT CHILD! ハウンドドッグ最高!」と叫び、バケツの水をかぶり、「ラストヒーロー」へ。 「負けるもんか、負けるもんか」と叫び、「ff」の大合唱。 「ff」が終わると、「アンコール」という叫び声があちこちからきこえた。出てくるわけないとわかっても「アンコール」の声は叫び続けていた。 このあと、ストリートスライダーズ、尾崎豊などと続く。 雨はさらに降り続け、救護の点とは、倒れた子でいっぱいになった。 朝になるにつれて、耐えきれなくなったKIDSは、バスの止まっている駐車場へ戻り始めた。このあと、福岡空港には、泥だらけの人がかなりいた。KIDS同士の会話は「すごかった」の言葉しか浮かばなかった。雨がすごかったが、それでも最後までつづいたのがすごかった。かなりすごい戦いを乗り越えられたような感じだった。 |